どうでもいいこと

あなたにとってはどうでもいいこと。

普段はほろ酔いひと缶でガチ酔いできるくせに

 

肝心な時に頼りにならない

 

友達と別れて寒さが増したちょうど24時間前

 

閉店間近の酒屋に寄って買って帰った日本酒ですら当てにならない

 

こんな気持ちになるぐらいなら

 

居酒屋の軒先にある汚い水槽で泳ぐ魚になった方がマシだ

外側

自分の存在理由を考えてた昔の自分が

馬鹿みたいだな

 

って思ってた昔の自分に言ってやりたい

 

 

 

 

“馬鹿じゃなくて仕方ないそれは”

 

 

 

 

全部受け入れて噛み砕いて飲み込む

 

噛み砕けないのなら丸呑みでもいいや

 

それが大人になるってことなのでしょうか

 

 

 

 

 

今なら親のことちょっとはわかる気がする

 

親、というか人間のこと

 

 

 

 

 

背が伸びて視野が広がって

 

遠くのものまで見えるようになったけど

 

その分見たくないものまで見えてしまうようになった

 

そしたら いい具合に目が悪くなった

 

今度は手元しか見えなくなるんだけどね

 

そのうち手元も見えなくなるんだろうな

 

 

 

 

 

それが大人になるってことなのでしょうか

割れ物

天と地がひっくり返ったり

 

時間が巻き戻ったりするような

 

そんなことが起きない限り

 

僕は驚かなくなってしまったんじゃないかって

 

思って悲しくなった

 

 

 

大人になるってそういうことなのか

 

そうだとしたら嫌だと思った

 

 

きみを綺麗なままで留めておきたいし

 

 

 

 

 

君が死んだら

僕は驚くのだろうか

 

僕が死んだら

君は驚くのだろうか

毀れる

「何か一つ能力を貰えるとしたら」

 

 

そんな話を何度かした事があるね

 

 

 

 

あの時は思いつかなかったし、

どれもいまいちピンとこなかったけど、

今なら決められる

目的もはっきりと分かる

 

 

 

 

 

 

『きみの記憶からぼくに関するものを全て消したい』

 

 

 

 

大丈夫

 

ぼくときみの関係が消えることはないし

 

楽しかったことも消えることはない

 

紛れもない事実だ

 

それに、ぼくは覚えてるし

 

 

 

 

 

 

くだらない話をして笑って

 

お互い知らない話をして近くなって

 

分からない話をして考えて

 

あたりまえの話をして今を生きる

 

たったそれだけが愛おしかった

 

きみがどうかは知らないけれど

 

少なくともぼくは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし

違う場所でまた出会った時

ぼくのことを思い出したら

その時はまた仲良くして欲しい

 

 

わがままばかりでごめんよ

 

 

ありがとう

 

おやすみ

今飲む分の睡眠サポート清涼飲料水140ml小瓶1本と、

 

明日の朝飲む分の疲労回復栄養剤100ml小瓶1本

 

あと夜ご飯のおにぎりひとつ。

 

 

 

 

自宅までの数分、急いで飲み干して

道中の自販機横のゴミ箱に空き瓶を捨てた

 

 

 

 

同じ終電に乗ってたカップルが数メートル後ろをイチャイチャしながら歩いている

 

 

 

日付が変わっても

曜日が変わっても

月が変わっても

季節が変わっても

 

僕は変わらない

 

 

 

 

スマホから声が聞こえてくる

風上を歩く人のタバコの煙が目に染みる

地面すれすれを歩いてこけそうになる

 

 

 

 

 

 

 

なんでもいい

 

 

 

 

 

 

 

地球上の生物

 

永遠に幸せであれ。

会いたい人がいた

 

 

から会いに行った

 

 

片道三時間半のバスに乗って。

 

 

 

 

 

 

 

会ったら死にたい気持ちも消えるかと思った

 

世間で言う「愛」で溢れて満たされると思った

 

 

 

 

 

 

 

そんなことなかった

 

 

 

 

 

私のことを愛してくれて

心配してくれる

 

 

 

 

私も愛してる

 

 

 

 

 

それでも

 

 

 

 

隣で寝ていても

 

手足は冷たくて

 

ひとりぼっちだった

 

真っ暗なのが幸いだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会いたいから会いに行った

 

 

 

 

 

 

 

最後だと思って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りも始発で三時間半

 

 

車窓から見えたススキの海が

朝日で白銀に光りながら波打っていた

 

 

 

 

 

 

 

永遠に愛してる

だから安心して欲しい

売価

通過する電車の近くに立つ

 

あと一歩

 

それで全て終わり

 

そんなことを想像して

 

心臓が少しだけ早くなる

 

今日死ぬはずだった

 

まだ今日は終わってない

 

まだ間に合う

 

きっと今日も死ねない

 

死なない

 

 

 

 

 

 

自分にはもうとっくのとうに愛想を尽かした

 

期待外れ