会いたい人がいた
から会いに行った
片道三時間半のバスに乗って。
会ったら死にたい気持ちも消えるかと思った
世間で言う「愛」で溢れて満たされると思った
そんなことなかった
私のことを愛してくれて
心配してくれる
私も愛してる
それでも
隣で寝ていても
手足は冷たくて
ひとりぼっちだった
真っ暗なのが幸いだった
会いたいから会いに行った
最後だと思って。
帰りも始発で三時間半
車窓から見えたススキの海が
朝日で白銀に光りながら波打っていた
永遠に愛してる
だから安心して欲しい