どうでもいいこと

あなたにとってはどうでもいいこと。

over side easy

簡単なことさ 何もかも

 

熱したフライパンにそっと割り入れるだけ

 

油をひき忘れないようにね

 

それなのに僕はさ  すぐ割っちゃうんだ

 

そのたびに寝ぐせのついた頭を落とすんだ

 

君のうしろを追っかけて  君の真似をしてみるけれど

 

ありえないぐらいに不器用すぎて  また君に笑われちゃうね

 

割ったら出てくる本音の渦

 

今なら全部食べてあげられるから

 

僕にもういちど作っておくれよ

 

今度はちゃんと  味わうからさ

 

僕はもうひとりで起きられるよ

 

5分単位でかけた目覚ましを

 

止める君がいなくなったからね

 

君に裏面も見せればよかったのかな

 

コゲついたそれを見たら  きっと君は減滅するさ

 

朝ごはんのいい匂いで目覚めることも

 

首や背中が痛くて目覚めることも

 

蒸発して音を立てて換気扇吸い込まれていった

 

割ったら出てくる本音の渦

 

今なら全部飲み込められるから

 

僕にもういちど作っておくれよ

 

今更言っても遅いよな

 

遅いよな

 

一つじゃフライパンが大きすぎて

 

せっかくだから割り入れた二つ目が

 

すべってくっついた

 

トーストに乗っけるには大きすぎて

 

はみでて無理して

 

すべってずり落ちた

 

割ったら出てくる本音の渦

 

今なら全部食べてあげられるから

 

僕にもういちど作っておくれよ

 

今度はちゃんと味わうからさ

 

割ったら出てくる本音の渦

 

今更言っても遅いんだけどさ

 

僕にもういちど作ってくれよ

 

今なら全部食べられるから

 

今度はちゃんと味わうからさ

暗闇の中で白く光る私の死体を

華奢な君が抱える

明日はよく眠れるように

クッキーの空き箱に詰まった希望を持って

木の枝や葉の隙間から見た君の姿が最後

こっちに向かって走ってた

夏の森の中僕らは息をひそめる

大人にならないようにそっと

口の中の土を奥歯で噛みしめる

大丈夫、お友達はいるから

みんなで重なって

みんなで冬みたいに凍える場所で

かごめかごめをして遊ぶから

大人になれない私たちは

かごめかごめをして遊ぶから

 

嫌いな夏が

始まった

空腹

あれも欲しい

これも欲しい と

 

いっぱいいっぱい手に取ろうとしたおかげで

こぼれ落ちた夢たちは

私の足場を悪くしました

 

 

前にも後ろにも動けなくなった私は

下に沈むしか無くなって

気がつけば辺りは真っ暗でした

 

 

耳をすませば聞こえてくるのは

愚痴や嫉妬や妬みばかり

それと現実を突きつける電車の走る音でした

 

時間通りに聞こえるそれは

まるで自分のようでした

 

 

 

汚いこの手で触れようとすると

綺麗なものまで汚してしまうので

いつも遠くで見ています

 

 

しかしそれすらも許されないようで

私は私の目を潰しました

 

 

 

たった一人の味方の私は

私を嫌いになったので

私は世界でひとりぼっち

 

もうそんな世界に期待するのはやめました

 

 

期待をしなくなったら

涙も出なくなって

朝起きたら目が腫れている

なんてこともなくなりました

ぷみぷみ

好きだったあの人も

腹を割って話したあの子も

みんな本当は僕のこと嫌い

死んで欲しいと思ってたみたい

 

 

 

ふたりで語った帰り道

バカ言い合って笑った時間も

全部全部全部全部

 

みんな死んじゃえ

自分もしんじゃえ

ひかり

“人間は忘れる生き物だ”

と、よく言うが

 

 

 

忘れるスピードが速くて驚く

 

 

 

 

 

 

 

一昨日食べた晩御飯も

 

4日前に聞いた偉い人のお話も

 

美味しかったカレー屋さんの場所も

 

地元の駅で出会った同級生の名前も

 

素手で掴んだ虫の感触も

 

幼馴染と一緒にお風呂に入った記憶も

 

 

 

 

 

あの子の背丈も

顔も

声も

 

 

 

 

 

 

 

あの子のことで

覚えてるのは

 

 

 

変な引き笑いと

たまにする変なクシャミ

 

 

 

 

 

 

 

 

あの人の歌のことも

あの時感じた感動や高揚感も

きっといつか忘れてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

どうせ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうせなら

忘れる前に

死んでしまおう。

0316.3355411

周りのみんなは優しい

 

こんなわたしにも優しい

 

 

 

 

 

わたしはダメだ

 

よかった試しもないけれど

 

この前は特に

 

 

恩を仇で返すとは

このことなんだと

分かった

 

 

ごめんなさい

 

 

 

 

いろんなことに言い訳して

 

いろんなことから逃げて

 

 

 

 

 

わたしはわたしが大嫌いだ

 

大嫌いと言って逃げてきた

 

 

 

 

 

わたしも人前で自信たっぷりに話して

自身たっぷりに自分のことを褒めれば

 

良いのだろうか

 

 

 

 

 

 

受け入れるって大変

 

異物を体内に取り入れるってはきけがする

 

そんな感じ

 

 

 

 

 

 

しねばいいのに