2019-07-07 乙 暗闇の中で白く光る私の死体を 華奢な君が抱える 明日はよく眠れるように クッキーの空き箱に詰まった希望を持って 木の枝や葉の隙間から見た君の姿が最後 こっちに向かって走ってた 夏の森の中僕らは息をひそめる 大人にならないようにそっと 口の中の土を奥歯で噛みしめる 大丈夫、お友達はいるから みんなで重なって みんなで冬みたいに凍える場所で かごめかごめをして遊ぶから 大人になれない私たちは かごめかごめをして遊ぶから 嫌いな夏が 始まった