カマキリは交尾の後、雌が雄を食べる。
サメは赤ん坊の時、母親のおなかの中でもう一匹の赤ん坊を食べる。
ホッキョクグマは捕食対象の激減により、子供のホッキョクグマを食べる。
「共食い」は人間世界では許されない行為だが、動物の世界では決して珍しいことではない。
人間が「共食い」をしたら、どうなるだろう
地球はもっとマシになるだろうか
それとも悪くなるだろうか
良し悪ではなく単純に、
人間が人間を食う場面を見てみたい。
きっと気持ちが悪い。
カマキリはカマキリを食べる時、何を考えているんだろう
サメはサメを食べる時、何を考えているんだろう
ホッキョクグマはホッキョクグマを食べる時、何を考えているんだろう
気持ちが悪いなんて思わないんだろうな
可哀想なんて思わないんだろうな
痛そうなんて思わないんだろうな
人間だけ
イライラする
目の前でさばかれる魚を見て、
「可哀想」「痛い痛い」
なんて。
なら見なければいい
なら食べなければいい
生きるってそういうこと
イライラする。