どうでもいいこと

あなたにとってはどうでもいいこと。

1:56

地球が滅亡する夢を見て目が覚めた

首元に変な寝汗をかいていた

3時間しか寝れていない

 

明日も一限から授業がある

「早く寝なきゃ」

そう考えれば考えるほど、寝られなくなる

 

 

暇つぶしに夢の話でもしよう

 

 

どうやって地球が滅亡するのかは分からないが

地球が滅亡するらしい。

みんなが逃げていた。

私は父と妹と逃げていた。

ただ一つだけ逃げ道があって、それは

山の頂上にある別世界へと行ける穴。

みんなが一斉に山に登る。

頂上付近では沢山の人が押し合うので、

人の波に負けて山から落ちてしまう人がいた。

怖かった。

私の横で妹が大事な笛を落としたと言った。

諦めろ、自分が助かることが先だ。

私はそのようなことを言ったと思う。

妹は案外あっさり納得した。

三人で待ち合わせ場所を決めて、例の穴に飛び込んだ所で目が覚めた。

 

 

 

気がする。

 

夢というものは見た瞬間から忘れていくものだと

話に聞いたことがあるが、

あれは本当らしい

こうやって夢を文にしていると同時に

つい先ほどまで見ていた夢を忘れてきている

 

ふいに夢には登場しなかった兄と母が気になった

 

あの時どこにいたのだろうか

無事逃げ切れたのだろうか

 

そんなこと考えたって意味がない

分かってる

でも胸がざわつく

 

明日の朝、連絡してみよう

急に兄に連絡したら何事だと驚かれるかもしれない

それでもいいや

 

 

明日の朝、連絡しよう

 

 

忘れていなかったら。

往復10分滞在10分

太陽に当たりたくなくて空が暗くなってから買い物に行った

 

適当に選んで来た服は

適当に選んだ割には良いチョイスだと

自分でも思う

 

風が気持ちいい

 

最近はまっている曲をイヤホンでききながら

薄暗くなった街を歩く

 

家から徒歩5分のスーパー

明日の晩御飯の具材も一緒に買ってしまおう

 

人参 玉ねぎ じゃがいも しめじ 牛肉 ビーフシチューの素 10個入り1パックの卵

あとちょっと贅沢してアイスクリーム

 

後ろにも人が並んでたからお会計を店員さんにせかされた

6円出せたのにな

 

でもそんなこと許しちゃうぐらい今日は気分が良い

 

昼寝したからかな

いつもより美味しいご飯が炊けたからかな

来週の予定が決まったからかな

 

きっと全部だ

 

行きよりも重くなったリュックを背負って

来た時と同じ道をまた歩く

 

空が一段と暗くなった気がする

街の明かりが一段と明るくなった気がする

 

 

足取りが軽い

いつもより

 

信号待ちだって億劫じゃない

 

音楽に合わせて街灯がきらきらしているように見えた

 

 

調子が良い

美味しいビーフシチューが作れそうな気がする

楽しみだ

 

 

 

 

 

 

家まで50m

 

 

 

 

 

 

 

牛乳を買うのを忘れた。

24

することがなくて、なんかそわそわした時

 

ふと色鉛筆のことを思い出した。

 

 

 

アルミの蓋をあける

 

デザインの授業で使われている色鉛筆は

まばらに先が縮んでいた

 

 

一人暮らしを初めて二ヶ月ちょっと

鉛筆削りはこっちに持ってきてなかった

 

カッターで削ることにした

 

(鉛筆削りがあってもきっとカッターでしてたと思うけど)

 

鉛筆を削る時は無心になれて割と好き

丸くなった先が尖っていく様は見ていて気持ちが良い

 

新品で開封した時からまだ一回も削ってない

全部全く同じ削り口がガタガタになる

 

木の匂いも割と好き

 

 

最後の一本が上手に削れて満足してケースにしまおうとした時

 

 

手が滑った

 

 

水色の鉛筆が落ちた

 

拾って気づいた

隠れていた芯を充分すぎるほど出したのに、根元から折れていた

 

 

胸がざわつく

 

 

少し腹が立ったのでそのまましまってやった

 

後々困るのは自分

次の授業で水色の鉛筆が使えないんだろうな

忘れたころに芯を踏んで痛がるんだろうな

 

 

 

 

ま、いいや

おやすみ

距離感

手を伸ばせば届く距離にいるんだけど、

私には近すぎるから

斜め後ろから見つめるぐらいが

丁度いいと思うんです

 

一歩が大きいから、ちょっと後ろで足早について行くぐらいが丁度いいと思うんです

今日も胃もたれ

相槌打って

空気読んで

褒めて

煽てて

共感して

 

波風立てずに話を聞く

 

愚痴も自慢もつまらない身の上話も

 

 

 

 

 

みんなお喋り

自分の話を聞いて欲しいの

だから聞いてあげる

 

 

本音は奥歯で噛み締めて

そのまま丸呑み

後から胸焼け

吐くにも吐けず

とりあえず一晩胃袋で消化させます

 

 

綺麗に消化出来たら良いね

次の日にでもトイレに流すよ

 

 

出来んかったら知らんがな

どっか適当に吐き出すよ

 

 

 

 

空気読んで面白いこと言うのも疲れた

機嫌とって慰めるのも本当は面倒臭い

 

 

 

 

 

 

私の話をただ聞いて

たまに相槌打ってくれて

欲を言えば、「凄いね」って褒めてくれる

ロボットが欲しい

魚を捌いた話

今日、魚を捌いた。

 

鯛という魚

 

昼からの授業一発目で魚を捌いた

 

先生の横で鯛を捌いた

 

新鮮な鯛らしかった

 

みんなは興味津々にスマホをかざして写真なり動画なりを撮っていた

 

 

鱗をとって ヒレを切り 頭を胴体から切り離す

頭をとる時、魚の内臓も一緒に引っ張り出した

 

ツヤツヤな暖色系の内臓が出てきた

胆のうを破いてしまった

緑の液体が内臓を汚した

 

とっても綺麗だと思った

 

何時間か前には泳いでいた魚が 今目の前でバラバラにされている

 

食って尊いと思った

同時に素晴らしいと思った

 

鱗や骨 骨と一緒に取れてしまった崩れた身

真っ赤な血

それらが水に流れて行く様はとても汚かった

でもとても綺麗だった

 

 

 

生きるって凄い

死ぬって凄い

 

生きるって汚い

死ぬって美しい

 

 

 

先生は手際よく魚を捌いていったが、

私はうまく出来なかった

 

先生のつくるムニエルは美味しかった

 

 

 

 

 

今でも手は生臭い

あの赤い血が

光る内臓が

今でも忘れられない

関係

太陽は今日も横から照らしつけてくる

近いようで遠くて

 

帽子なんか意味ない

 

 

もし今乗っているバスが どこかビルなんかに突っ込んで大爆発を起こしたら、

あの人は私が死んだことを知らずに、これからを生きて行くんだろう

 

それだけの関係

 

 

 

今日は雨が降っていない