どうでもいいこと

ただどうでもいいことを爆発させるところ

小学生の時の話

 

 

 

雨がやっと上がった朝

 

 

 

確か、曇り空で薄暗く所々に水たまりがまだあって

 

 

また降り出すかもしれないと思って

好きでもないキャラクターがプリントされた傘をもって外に出た

 

 

 

兄と 近所に住む兄の友達と一緒に学校に行く途中

 

 

 

 

 

 

会話に夢中で気づかなかったの

 

 

 

そこにカタツムリがいたこと

 

 

 

遅かった

 

 

 

足に伝わる軽い感触と共に聞こえる

 

「クシャ」

 

という音

 

 

 

 

 

私だけだった

 

そこにカタツムリがいたことも

そのカタツムリを私が踏んだことも

 

知っているのは

 

 

 

 

 

潰れたカタツムリはなんとなく緑っぽかった気がする

 

 

 

 

 

何も言わずに

その場を離れた

 

 

笑いあって会話も続けて

 

あの時あの場所で私がカタツムリを踏んだことを知っているのは

 

私だけ

 

 

 

 

 

 

台風が過ぎようとしている

 

静かに雨が降る

 

今、頭の中に何度も響く

 

何度も何度も何度も

 

 

 

 

いまさら

 

 

 

 

 

 

クシャ

破片

ちょっと昔、お母さんが言ったこと

 

 

「お父さんと結婚したのは失敗だったけど、

あなたが生まれてきてくれたから

これで良かったと思ってる。」

 

 

 

 

 

私は笑って ありがとう と言ったけど、

 

本当は それは違う と思ってた

 

 

 

 

 

 

 

私が生まれなかった世界では

 

“私が生まれなくて残念”

 

なんて気持ちは存在しないんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生まれてきて、ごめんなさい

ツキイチ

知らない間に蝉の声は聞こえなくなっていて

 

 

私の大嫌いな夏が終わりを迎えようとしている

 

 

 

 

 

 この数ヶ月で私の周りの空気と

私自身は大きく変わっていると感じる

 

 

 

 

 

ふと思い出して左腕をみると、

ちょっと前まであった黒く汚い傷跡が ほとんど分からないぐらい消えていた

 

 

 

 

 

嫌でも進む時間と変わる環境のおかげで、私は変わった

 

 

 

はたして大人になれているのかは分からないが

 

 

 

まだ大人になりたくない気持ち

大人にならなきゃいけない環境

大人になってしまった身体

 

 

全部がばらばらで壊れてしまいそうだ

 

 

 

 

 

 

あージンジャーエールが飲みたい。

うるさい

「 がんばれ がんばれ、

 

 

応援してる。

 

 

あなたならヤレるよ、

 

 

大丈夫だから。」

 

 

 

 

大丈夫じゃないかもしれないのに

ヤレないかもしれないのに

 

 

ましてや本人でもない人が

 

なぜそんなことを言えるの?

 

 

 

 

 

なぜ??

 

 

 

 

 

 

うるさいなー もう。

 

 

頑張れなんていくらでも言える

 

 

 

 

 

 

 

 

無責任な頑張れはいらない。

大きな手のひらのうえでコロコロ転がして

 

 

 

 

飽きたらきっと握りつぶす

 

 

 

 

指と指の間から垂れ 流れる赤い血は

腕をつたって肘から地面に落ちる

 

 

 

 

十年後、二十年後、何年後かに握りつぶしたことを後悔すればいい

 

 

気づいた時にはもう血は固く乾いて茶色くなって、洗っても洗ってもとれやしない

 

 

 

 

 

後悔すればいい。

いつかの話

眩しくて前が見えなかった

 

 

 

 

前を歩く君の影を見るのが精一杯だった

 

 

 

 

 

夕方は好き

離れたところにいる君の影が、僕の足元に届きそうなくらい長く伸びるから

 

 

 

 

 

近くにいる気がするから

 

 

 

 

 

 

本当は眩しくて君のシルエットをぼんやりと見ることしか出来ないけど。

どこかで見たような

あの人は私と友達になってくれるって言ってくれた

 

 

あの人は私のこと忘れないって言ってくれた

 

 

あの人は私のこと素敵で好きって言ってくれた

 

 

 

 

 

 

 

 

それでもあの人は 今私が死んだら私が死んだことを知らずに生きていく

 

 

 

 

遠い

 

 

 

 

残念

 

 

 

 

 

さようなら。