二十数年生きてきた中で
今が一番楽しいと思える反面
夜、散歩に出歩く頻度が高くなる
こんな大人になると思わなかった
こんな大人になるはずじゃなかった
もう大人かどうかも分からない
毎年思う
『今年こそは死んでやる』
二十数年生きてきた中で
今が一番楽しいと思える反面
夜、散歩に出歩く頻度が高くなる
こんな大人になると思わなかった
こんな大人になるはずじゃなかった
もう大人かどうかも分からない
毎年思う
『今年こそは死んでやる』
そうか
「突然」だと、ついていけないから
準備をしていただけだ
受け入れられるように
認められるように
毎日
ちょっとずつ
準備をしているだけ
準備をしているだけ
準備をしているだけ
身のまわりを片付けて
手紙を書いて
大好きな音楽をきいて
縄を編んで
準備をしているだけ
書こう
と思った次の瞬間にはもう忘れていて
そのすぐ後には忘れたことすら忘れてしまう
そうやっていくつものことを
流してきたんだろう
忘れてしまったけど
悲しいことや苦しいことも
簡単に忘れられたらいいのに
上手に剥がせなかったテープ跡みたいに
ベタベタ残って手を汚す
いつまでもそうやって生きていくのだろうか
迷いや優柔不断が出てしまって
言葉も出てこない
文字におこせない
本当はただ単純なことなのに
たった4文字
それだけなのに
頭の中に誰かがいて
僕に話しかけてくる
ご飯を作る僕に言う
『どうせ美味しくないよ』
美味しくなくても作るしかないんだ
『食材が無駄になるだけだよ』
残すわけじゃないんだ
美味しくなくても食べきるから
『お金がもったいないよ』
外食したってコンビニで済ませたって一緒じゃないか
『死にたいのになんでご飯たべるの』
そうだね
なんでだろうね
夜の街を散歩すると、
コインランドリーや銭湯の匂い
夜遅くまでやっている居酒屋の灯りや賑わい
知らないうちの窓から聞こえるラジオやテレビの音
そういうものに出会い、愛おしさを感じる。
そこに確実に存在する、人、生活。
守られるべきもので
誰にも汚されるべきでないもの。
みんなが平和に幸せに暮らせる世の中になってほしい
住宅街でみつけた小さな祠に手を合わせて
願う
切に。
暑くて眠れない
寒くて眠れない
昨日のことが気になって眠れない
今日のことが気になって眠れない
明日のことが気になって眠れない
これまでのこと、
これからのことが気になって眠れない
ゆるやかにゆるやかに
高度を落とす
このまま落ちてしまえばいい
できれば大きな海のど真ん中に
そのまま忘れられたらもっといい
葬式の手間も省けるし
そんなことを言ったら
また怒られるかな
自分のことを大切にしないように
自分を大切にしてくれる人を大切にしない
自分はそういう奴だ
ごめん