どうでもいいこと

あなたにとってはどうでもいいこと。

まひ

そうか

 

 

「突然」だと、ついていけないから

準備をしていただけだ

 

 

受け入れられるように

認められるように

毎日

ちょっとずつ

 

 

 

 

 

 

準備をしているだけ

 

準備をしているだけ

 

準備をしているだけ

 

 

 

 

 

身のまわりを片付けて

手紙を書いて

大好きな音楽をきいて

 

縄を編んで

 

準備をしているだけ

然る

書こう

 

と思った次の瞬間にはもう忘れていて

 

そのすぐ後には忘れたことすら忘れてしまう

 

そうやっていくつものことを

 

流してきたんだろう

 

忘れてしまったけど

 

 

悲しいことや苦しいことも

 

簡単に忘れられたらいいのに

 

上手に剥がせなかったテープ跡みたいに

 

ベタベタ残って手を汚す

 

いつまでもそうやって生きていくのだろうか

 

 

 

 

迷いや優柔不断が出てしまって

 

言葉も出てこない

 

文字におこせない

 

 

 

 

 

 

本当はただ単純なことなのに

 

 

 

 

 

 

 

たった4文字

それだけなのに

ひとり

頭の中に誰かがいて

僕に話しかけてくる

 

 

 

ご飯を作る僕に言う

 

『どうせ美味しくないよ』

 

美味しくなくても作るしかないんだ

 

『食材が無駄になるだけだよ』

 

残すわけじゃないんだ

美味しくなくても食べきるから

 

『お金がもったいないよ』

 

外食したってコンビニで済ませたって一緒じゃないか

 

『死にたいのになんでご飯たべるの』

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだね

なんでだろうね

根際

夜の街を散歩すると、

 

コインランドリーや銭湯の匂い

 

夜遅くまでやっている居酒屋の灯りや賑わい

 

知らないうちの窓から聞こえるラジオやテレビの音

 

そういうものに出会い、愛おしさを感じる。

 

そこに確実に存在する、人、生活。

 

守られるべきもので

誰にも汚されるべきでないもの。

 

みんなが平和に幸せに暮らせる世の中になってほしい

 

住宅街でみつけた小さな祠に手を合わせて

 

 

 

 

願う

 

 

 

 

切に。

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浮眠

暑くて眠れない


寒くて眠れない


昨日のことが気になって眠れない


今日のことが気になって眠れない


明日のことが気になって眠れない


これまでのこと、

これからのことが気になって眠れない

 

 


ゆるやかにゆるやかに

高度を落とす

このまま落ちてしまえばいい

できれば大きな海のど真ん中に

そのまま忘れられたらもっといい

葬式の手間も省けるし

 

そんなことを言ったら

また怒られるかな

 

 

 

 

自分のことを大切にしないように

自分を大切にしてくれる人を大切にしない

 

自分はそういう奴だ

ごめん

呆弁

嘘をつく

 

息をするように自然に

瞬きをするように軽やかに

欠伸をするように大胆に

 

 

 

 

 

下手くそな嘘をつく

 

すぐバレるような嘘をつく

 

嘘だということが

言葉にでる

顔にでる

仕草にでる

間合いにでる

 

 

 

 

嘘が下手くそだという嘘をつく

嘘が下手くそだというフリをする

 

あなたの前で、僕は嘘が下手くそな僕

 

嘘が下手くそだというフリは

まだバレていない

 

嘘が下手くそな僕であってほしいという

あなたの為に

 

 

 

 

 

 

嘘をつき続けると

いつの間にか嘘が本当になる

 

「嘘だ」という嘘が本当になった

 

 

嘘が下手くそだというフリをしているフリは

まだバレていない

生きていると、隠し事が増える

隠すほどの価値など、自分にはないけれど。

 

話す相手によって話し方が変わるように

みんな幾つか顔がある。

どれが本当で、どれが嘘か分からないけど、

どれも本物で、どれも偽物なことは分かる。

 

 

 

隠しているつもりはないんだ

君が知りたいと願えば、教えてあげるよ

隠すほどの価値など、自分にはないからね。

 

 

 

 

 

 

ひとつだけ、

言うとしたら、

君との約束を破ろうと思っている。