どうでもいいこと

あなたにとってはどうでもいいこと。

大きな手のひらのうえでコロコロ転がして

 

 

 

 

飽きたらきっと握りつぶす

 

 

 

 

指と指の間から垂れ 流れる赤い血は

腕をつたって肘から地面に落ちる

 

 

 

 

十年後、二十年後、何年後かに握りつぶしたことを後悔すればいい

 

 

気づいた時にはもう血は固く乾いて茶色くなって、洗っても洗ってもとれやしない

 

 

 

 

 

後悔すればいい。

いつかの話

眩しくて前が見えなかった

 

 

 

 

前を歩く君の影を見るのが精一杯だった

 

 

 

 

 

夕方は好き

離れたところにいる君の影が、僕の足元に届きそうなくらい長く伸びるから

 

 

 

 

 

近くにいる気がするから

 

 

 

 

 

 

本当は眩しくて君のシルエットをぼんやりと見ることしか出来ないけど。

どこかで見たような

あの人は私と友達になってくれるって言ってくれた

 

 

あの人は私のこと忘れないって言ってくれた

 

 

あの人は私のこと素敵で好きって言ってくれた

 

 

 

 

 

 

 

 

それでもあの人は 今私が死んだら私が死んだことを知らずに生きていく

 

 

 

 

遠い

 

 

 

 

残念

 

 

 

 

 

さようなら。

ふと感じた違和感はいつまでたっても頭の中から消えず、視界の隅にいる虫のように 静かに私を威圧する

 

 

 

小さな後悔はどんどん大きく膨れ上がって

きっと押しつぶされてしまうんだろう

 

 

それでも私にはどうしようもない

どうにか出来る勇気も根性もない

ただの出来損ない

 

 

こんなに苦しむんだったら、違和感に気付かなければ良かったとさえ思ってしまう

 

 

情けない

 

 

 

 

 

 

 

学校からの帰り道

信号がない道を選んで入った小道の脇には、

黄色いショベルカーとたくさんの瓦礫が散らばった土地がある

 

 

つい最近まで気にもとめなかった場所

 

先週辺りから突然 大きな布のようなもので被せられた建物があった場所

 

 

何か建物が建っていたという事は分かるのに、

何が建っていたのかまでは分からない

 

 

 

 

いつかそんな違和感は消えて無くなる

違和感があったことさえ忘れてしまう

 

 

 

 

 

 

私もきっとそんな存在

 

また少し不安と後悔が大きくなったのが分かった

 

 

 

 

 

 

小さな箱の中で カタツムリが潰れるような音が聞こえた

憤死

言いたいことや思ったことを我慢して、

 

 

 

 

 我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して

 

 

 

 

 

最後の最後に感情が爆発した時、

 

 

 

 

 

同時に自分自身が本当に爆発して 木っ端微塵になればいいと思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうすれば誰も傷つかないと思う。

今日はやけに雑音が耳に入る。

 

 

車が走る音

虫の鳴き声

風の音

冷蔵庫からする機械音

 

 

胸がざわざわする

左手が痺れている気がする

足がつりそう

 

 

 

自分の息をする音

朝ごはんの咀嚼音

自分の声

 

 

自分の生活音すらうるさい

 

 

 

 

うるさいうるさいうるさいうるさい

 

 

 

 

耳をちぎりたい。