どうでもいいこと

あなたにとってはどうでもいいこと。

タル

嬉しいも 楽しいも 悲しいも 苦しいも 感じた瞬間から劣化し始める 新鮮な感情は密閉容器に入れて冷凍保存しておくことをお勧めする 但し、解凍時に若干の状態変化を伴うが。

クセ

夜十時過ぎ 駅のホーム 黄色い線を一歩超えた辺りに 忘れ物をした いつか近いうちに取りに行こうと思う 気が向いたら もう少し暖かくなったら

シヲ

さよならは言わない 人間はいずれ忘れる生き物だから 都合がいいな 僕のことは忘れて欲しい

外側

歌っていて どうしようもなく泣けてきた。 カバーとかオリジナルとか どうでも良くなるくらい。 気がつけば暗く深い湿っぽい空気が私の周りを取り囲んで誘っているようだった。 嫌ではない むしろ居場所は自分でもそこだと思う。 「明日死のう」と呟けば 今…

分配

満月がどうとかあんまり信じていないけど 毎朝目にする星座占いはちょっと気になっていて ランキング下位だとやっぱり気が滅入る。 将来どうしたいとか、こうしたいって人生設計みたいなものが見えてきたら しにたいって気持ちも無くなるのかと思った。 違っ…

通気

私がにじゅうにで、 彼がよっつ上。 私は彼の歳になる事はできるけれど、 彼に追いつく事はできない 彼はよっつ上をいっているのだから。 逆も然り。

15号

「期待しない」 「どうせ」 「明日なんて来なくていい」 そういう言葉を使いがちな事に 今朝曲を作っていて気がついた。 全部諦めてる 自分には期待をしていない そう言い聞かせてるだけで、 本当は諦め切れていない事にも気がついた。 運悪く40、いや30まで…

空腹

下書きを見返して 書きためた言葉を読んで 悲しくなった 思った以上に僕は僕を嫌っている 僕を死なせようとしてるのは自分だけで それを慰めるのも自分しかいないことも分かってる 今はものすごく殺したいな 早く慰めくれよ。

距てる

あったかい電車の中で おんなじ制服を着て座る女子高生たち 大人しく終点を待つ彼女たちの中には 穏やかな顔で居眠る子も 彼女たちや彼女たちの愛する人たちが 暖かい布団で寝られますように 春が来ますように

10's

言いたいことをぐっと押さえてごくっと飲み込んだ そしたら胃の中でぐるぐる暴れて そのうち消化されて僕の血となり肉となった どろどろの真っ黒い汚い僕の出来上がり それはそうと、健康診断引っかかった。 けど身長伸びてた。

企み

水だけがはられた大きな水槽を 意味なくライトが照らす 小さく波打つ水面が光を反射して 僕の脳味噌に静電気が走る そこだけ昼間みたいに明るかった いないサカナの事を考えながら帰路に着き 誰かの吐瀉物を大きく跨いで華麗に避ける サカナは足元にいた 明…

架空

彼女にオススメされたアイスを コンビニで買ってひとりで食べた 『とぶように上手い』と言われていたが とぶほどでは無かったし、 なんなら不味いとさえ思ってしまった きっと僕たちは永遠に一緒に暮らせない

解す

悲しいことがあったって 嬉しいことがあったって どこか別に意識はあって 全部全部忘れてしまう ただ息をしているだけ 眠るように死にたい あったかくして お腹いっぱいで 君のことを想いながら ただ死にたいだけなんだ

ガセ

22年と8ヶ月を無かったことにしたい このまま消えてなくなりたい 僅か5ミリの青緑色の棒が 汚い言葉を生む前に 人前で辱しめを受けない様に

萎縮

下書きに溜まった昔の自分を客観的に見て 痛い奴だなと思う。 同時に可哀想な奴だとも思う。 ごめんよ、何も変われてない。

普段はほろ酔いひと缶でガチ酔いできるくせに 肝心な時に頼りにならない 友達と別れて寒さが増したちょうど24時間前 閉店間近の酒屋に寄って買って帰った日本酒ですら当てにならない こんな気持ちになるぐらいなら 居酒屋の軒先にある汚い水槽で泳ぐ魚になっ…

外側

自分の存在理由を考えてた昔の自分が 馬鹿みたいだな って思ってた昔の自分に言ってやりたい “馬鹿じゃなくて仕方ないそれは” 全部受け入れて噛み砕いて飲み込む 噛み砕けないのなら丸呑みでもいいや それが大人になるってことなのでしょうか 今なら親のこと…

割れ物

天と地がひっくり返ったり 時間が巻き戻ったりするような そんなことが起きない限り 僕は驚かなくなってしまったんじゃないかって 思って悲しくなった 大人になるってそういうことなのか そうだとしたら嫌だと思った きみを綺麗なままで留めておきたいし 君…

毀れる

「何か一つ能力を貰えるとしたら」 そんな話を何度かした事があるね あの時は思いつかなかったし、 どれもいまいちピンとこなかったけど、 今なら決められる 目的もはっきりと分かる 『きみの記憶からぼくに関するものを全て消したい』 大丈夫 ぼくときみの…

今飲む分の睡眠サポート清涼飲料水140ml小瓶1本と、 明日の朝飲む分の疲労回復栄養剤100ml小瓶1本 あと夜ご飯のおにぎりひとつ。 自宅までの数分、急いで飲み干して 道中の自販機横のゴミ箱に空き瓶を捨てた 同じ終電に乗ってたカップルが数メートル後ろをイ…

会いたい人がいた から会いに行った 片道三時間半のバスに乗って。 会ったら死にたい気持ちも消えるかと思った 世間で言う「愛」で溢れて満たされると思った そんなことなかった 私のことを愛してくれて 心配してくれる 私も愛してる それでも 隣で寝ていて…

売価

通過する電車の近くに立つ あと一歩 それで全て終わり そんなことを想像して 心臓が少しだけ早くなる 今日死ぬはずだった まだ今日は終わってない まだ間に合う きっと今日も死ねない 死なない 自分にはもうとっくのとうに愛想を尽かした 期待外れ

前夜祭

遠足の前の日みたいな 心躍らせる感じに似てる 明日の自分を想像して 今日の晩ご飯を抜く 明日僕は死ぬ

6歳 3歳 姉妹

許してほしい ちょっとの間だったの 悪気なんてなかったの こんなあたしを許して 許してほしい あの人が待っていたの だってしょうがないじゃないの あたしだって人間なんだから あの子たちのことはちゃんと愛してたわ 良い子にしてるって言っていたし 許し…

残夏

お中元のお返し 手紙の返事 ステッカーのお礼 送ると言ったCD 会う約束をする約束 人にオススメされた本 送られたURL あと、洗濯 食器洗い 部屋の掃除 山積み 上に上に 積んでいって 後のことも考えずに 先のことが目に見えるのに そのうち 今すぐに すぐに…

11月

絵にもかけない 本音を綴った手紙をおくるよ 届く頃には ここにはいないから 返事はいらない 作るはずだった思い出も するはずだった約束も 全部全部ごめんよ 最後まで信用できなかった けど 全部ぼくのせいだからさ もう少し大人になった時 会うことにしよう…

けむり

デジャヴだ いつかもあったな こんな事が 仕事から帰ってきて 靴を脱ぐために玄関で腰掛けて 壁にもたれてそのまま眠った 最近よく自分が死ぬ姿を想像する 首を吊ったり 高いビルから飛び降りたり 風呂場で腹を切ったり 今朝 というか昼間 半分だけ開けたカ…

夢見た明日が来ないと知って 生きる今ほど息ができない 海は広いし 日差しは熱い 知らないとこで地球は回る 勝手に期待を膨らませては はずれ あきらめ 自分にあきられ 夢や希望や光の話は おなかいっぱい もう飽きた いつか私が死んでも みんな忘れて世界は…

ノリ

生まれた時から失敗だったんだ 死にたい、消えたいと 言うくらいなら 初めからそういうことだったんだ この事実をどう受け止めていけばいい? タイミングを伺っている。

地盤

そうか これは暴力だったんだ 一人だけの 嬉しい や 楽しい の感情には 盲目的な力が働く 勘違いしてはいけないし 勘違いさせてもいけない 自分の話をするのはリスクがありすぎる もうやめよう 「自分が暴力を振るっている事に気がつきなさい」 少し斜め後ろ…