2019-09-07 真っ黒 栞を使わず本を読む どこまで進んだか探りながら ページをめくり、 読んだか読んでいないか分からないところから また読みはじめる 行ったり来たりして 僕の日常との交差点を見つける あの匂いを思い出して吐きそうになる 吐きそうになっていたのに いつしか癖になってしまった 盲目だ 0時3分までの近道は 前髪から覗く右目が真っ直ぐ刺す方向にある 私はまだその意味を見つけられていない