あれも欲しい
これも欲しい と
いっぱいいっぱい手に取ろうとしたおかげで
こぼれ落ちた夢たちは
私の足場を悪くしました
前にも後ろにも動けなくなった私は
下に沈むしか無くなって
気がつけば辺りは真っ暗でした
耳をすませば聞こえてくるのは
愚痴や嫉妬や妬みばかり
それと現実を突きつける電車の走る音でした
時間通りに聞こえるそれは
まるで自分のようでした
汚いこの手で触れようとすると
綺麗なものまで汚してしまうので
いつも遠くで見ています
しかしそれすらも許されないようで
私は私の目を潰しました
たった一人の味方の私は
私を嫌いになったので
私は世界でひとりぼっち
もうそんな世界に期待するのはやめました
期待をしなくなったら
涙も出なくなって
朝起きたら目が腫れている
なんてこともなくなりました