ふと感じた違和感はいつまでたっても頭の中から消えず、視界の隅にいる虫のように 静かに私を威圧する
小さな後悔はどんどん大きく膨れ上がって
きっと押しつぶされてしまうんだろう
それでも私にはどうしようもない
どうにか出来る勇気も根性もない
ただの出来損ない
こんなに苦しむんだったら、違和感に気付かなければ良かったとさえ思ってしまう
情けない
学校からの帰り道
信号がない道を選んで入った小道の脇には、
黄色いショベルカーとたくさんの瓦礫が散らばった土地がある
つい最近まで気にもとめなかった場所
先週辺りから突然 大きな布のようなもので被せられた建物があった場所
何か建物が建っていたという事は分かるのに、
何が建っていたのかまでは分からない
いつかそんな違和感は消えて無くなる
違和感があったことさえ忘れてしまう
私もきっとそんな存在
また少し不安と後悔が大きくなったのが分かった
小さな箱の中で カタツムリが潰れるような音が聞こえた