美容院に行くのも面倒臭くて 自分で切った髪の毛は、
案の定疎らに伸びて不恰好になってしまった
私が好きになる人は、だいたい長い髪の毛が好きで
その話を聞くたびに絶望する
髪の毛が短いって時点でもう減点
ましてや、顔が良いわけでもないから
もう到底勝ち目はない
伸ばしてみようかなって思うけど
暑さ と 鬱陶しさ と 似合わなさ とで
結局断念
雑貨屋さんに並ぶキラキラした髪ゴムやヘアピンを見ると、少し気になって 必要もないのに値段を見たりする
髪の毛を切った後に、鏡では見えないような後頭部とかに手をやって 短くなったのを確認すると、
ああ またやった
っていつも思う
そんなことを繰り返すうちに、どうせ伸ばす勇気も気力もないんだろうなって自覚した
あの人もきっと長い髪の毛が好きなんだって考えながら、
次いつ髪の毛切ろうか予定を立てて、美容院の電話番号を書き留める
最後に髪の毛が長かったのは7歳の頃
私はひとりで髪の毛も結べない。