どうでもいいこと

あなたにとってはどうでもいいこと。

習慣

1年前の明け方、 本気で死のうとしていた時のこと 春先、家まで土砂降りの中歩いて帰った時のこと 真夏、夜の10時ごろに川縁で待ち合わせて アイスを食べながら話をした時のこと 秋口、仕事終わりに合流して飲んだ後 終電間際に涙が出てしまった時のこと 年…

甲斐無星

期待をしてしまっている 死のうかなって考えている 僕のことを思って死ぬことを肯定してほしい 誰も助けてなんてくれないのに 助けてなんて言えないのに 誰か助けてくれるかな なんて 全部が気持ち悪くて 吐き気がする 私は 死ぬことを悟られぬよう 死ななく…

坐る

買ったばかりの10個入りの卵パックを落としてしまった人を間近で見てしまった。 後ろから来た人がぶつかり、パックが買い物カゴごと下に落ちる。 ぶつかった人はカゴが落ちたことにすら気づかない様子で電話をしながらどんどん遠くへ歩く。 卵液が滴るパック…

横目

もうどんな日だったか忘れた 多分暑くて いや、少し涼しかっただろうか 少しだけお酒を飲んでいて 少しだけ悲しかった とてもとても 後悔している あの時 ああだったら こうしていれば 僕の中に刻まれる 輪郭のぼやけた 記憶 忘れないように 記録を残すけど …

今日。

日付変わってから退勤して、 寒空の中チャリで帰路に着く 一旦帰ってから荷物を置いてそのままの格好で 飲み過ぎで道端にゲロを吐くおっさんの横を足速に、近所の居酒屋へ 目的は「夜の定食」 いつまででもひとりそれでも飯はあったかい

2番目

大切な僕の言葉たちは 僕自身によって雑に扱われて 適当に足元に散らばる。 そのうち足の踏み場が無くなると つま先で小突いたり 足の傍でずらされたり 埃や抜け落ちた髪の毛と一緒に 部屋の隅に黒く溜まっていく。 本当は大事な大事な言葉なのに。 可哀想な…

なんとなく

実家に一瞬帰った 私たち兄弟はもう家を出て数年 一人一部屋設けられた一戸建ての家 もと私の部屋だった場所は今や母の部屋に変わってしまい 片付けられないまま置いてけぼりにされた私の私物は、いつのまにかほとんど何処かへ やられてしまった 捨てられた…

笑う月

向き合えない 向き合いたくないし 苦しいし 死にたい けど死ねない 死んでいない 死ねていない 死ぬことにも向き合えない どっちつかずで宙ぶらりん というか、沈む 足を取られてだんだんと沈む 沈むことを受け入れて、素直に直立不動になれば良いものの、 …

どうだって

帰り道 少し泣いた 情けなくて泣いた 自分が嫌いで泣いた 気持ちが悪くて泣いた 死にたくて泣いた 死ねていなくて泣いた 皆に 幸せになってほしいと 願って泣いた

僕は君の『 』を願う

どうしてもつらくなった時 君がどうしてもつらくなった時 僕は君のそばにいることを忘れないで たとえ 違う国、違う星、違う次元にいたとしても そばにいる 今も君のそばにいる ずっと君のことをおもっているから 死にたくなったら死んでもいい その時は 君…

ひび

青信号確認せずに前に出る 周辺視野の動く人波 変人かそうじゃないかの境界線 耳から垂れるうどんの切れ端 街中で見かけるワンコのけつの穴 黒とか白とか何が正解? 暗がりでマニキュア落とす膝小僧 僕だけが知る君の一面 5割ほど読み進めたのち気付いたが …

二十数年生きてきた中で 今が一番楽しいと思える反面 夜、散歩に出歩く頻度が高くなる こんな大人になると思わなかった こんな大人になるはずじゃなかった もう大人かどうかも分からない 毎年思う 『今年こそは死んでやる』

空気

デリカシー とは 感情の細やかさ 繊細であること デリカシーがない とは 無遠慮 配慮に欠けること デリカシーがないと感じるのは 配慮される側の方 人によって配慮具合や 気の配り方が違う のに もし、 自分が配慮したと思ったことが 裏目に出てしまっていた…

まひ

そうか 「突然」だと、ついていけないから 準備をしていただけだ 受け入れられるように 認められるように 毎日 ちょっとずつ 準備をしているだけ 準備をしているだけ 準備をしているだけ 身のまわりを片付けて 手紙を書いて 大好きな音楽をきいて 縄を編んで…

然る

書こう と思った次の瞬間にはもう忘れていて そのすぐ後には忘れたことすら忘れてしまう そうやっていくつものことを 流してきたんだろう 忘れてしまったけど 悲しいことや苦しいことも 簡単に忘れられたらいいのに 上手に剥がせなかったテープ跡みたいに ベ…

ひとり

頭の中に誰かがいて 僕に話しかけてくる ご飯を作る僕に言う 『どうせ美味しくないよ』 美味しくなくても作るしかないんだ 『食材が無駄になるだけだよ』 残すわけじゃないんだ 美味しくなくても食べきるから 『お金がもったいないよ』 外食したってコンビニ…

根際

夜の街を散歩すると、 コインランドリーや銭湯の匂い 夜遅くまでやっている居酒屋の灯りや賑わい 知らないうちの窓から聞こえるラジオやテレビの音 そういうものに出会い、愛おしさを感じる。 そこに確実に存在する、人、生活。 守られるべきもので 誰にも汚…

浮眠

暑くて眠れない 寒くて眠れない 昨日のことが気になって眠れない 今日のことが気になって眠れない 明日のことが気になって眠れない これまでのこと、 これからのことが気になって眠れない ゆるやかにゆるやかに 高度を落とす このまま落ちてしまえばいい で…

呆弁

嘘をつく 息をするように自然に 瞬きをするように軽やかに 欠伸をするように大胆に 下手くそな嘘をつく すぐバレるような嘘をつく 嘘だということが 言葉にでる 顔にでる 仕草にでる 間合いにでる 嘘が下手くそだという嘘をつく 嘘が下手くそだというフリを…

生きていると、隠し事が増える 隠すほどの価値など、自分にはないけれど。 話す相手によって話し方が変わるように みんな幾つか顔がある。 どれが本当で、どれが嘘か分からないけど、 どれも本物で、どれも偽物なことは分かる。 隠しているつもりはないんだ …

ガムのうた

ふわっと香る 思い出す あのショッカンを 味のしなくなったガムを いつまでも もてあそぶ 代わりはいくらでも 世の中にあふれてる 特別になんかなれない あたりまえで いいじゃない 体温でとけるガムを 口の中でころがす 体温でとける君を 手のひらでころが…

綴じる

何を言われても信じられないのは、 多分 きっと 絶対 私が薄情なせい。 本当か嘘かなんてきっとどうでもいいんだ。 私は私のことしか考えてない クソ野郎 早く死んだ方がいい いち早く 人の事を傷つけるのはもう嫌だ こんなふうにしか考えられないのも嫌だ …

故意

何でもない似てるんだからあたりまえタイミングよく連絡が来る ふとした時、生活の何でもない時に、両親や兄弟の影を自分で自分に感じる。 影というか、血。 家族は嫌いではないけど、そういうのが怖いと思う時が多い。 なぜでしょうか。 家族がいると、簡単…

独占

夏は影が濃いから いつか影が一人歩きをし出すんじゃないかと 不安になる 自分の影が気になる あなたの影も気になる 見ておきたい、全部 逃げ出さないように 自分のことを忘れない為に

黄色い線

先のことを考えたり後のことを反省したり油断すると自分が今ここにいることを忘れるあれこれ考えるのやめたいから全部終わりにしたい 今 ここにいる 状態で 死にたい 未来も過去も消してしまいたいから 私を今にとどまらせておく死を 選ぶ 選びたい 選ぶよ

死ぬ時邪魔にならないように 傷つかないように 傷つけないように 要らないものは捨てていきたい そもそも手に持たないようにしたい 君にとって僕が 「要らないもの」になるように そもそも「要るもの」にならないように これ以上大切なものが増える前に 死ん…

ジイ

届けることはない手紙を 日常的に書く癖がある。 宛先は色々。 親、兄弟、友人、顔も知らない人 住所さえ名前さえ知らないことも、しばしば。 紙に穴が開くほど感情的にぐちゃぐちゃに書きなぐることも、 ひとつひとつ言葉を選んで一画ずつ丁寧に紙に置くこ…

ごみ

下書きに残っていた文章が あまりにも自分勝手で 酷く、醜く 気分を害した。 沈む ずっと夜でいい 夜がいい

首輪

嬉しいこと 楽しいこと 新しい出会い 親密、交際 わくわく、どきどき 私にとって、こういうものたちは 近くにおいてはいけないもの。 私、なんかが。 周りにいてくれる人たちが いい人ばかりで、忘れてしまいそうになっていた。 代わりはいくらでも 幸せにな…

5月半ば

夜の予定をドタキャンされた。 胸がざわざわする。昼間の仕事を終え、待ち合わせの場所に既に向かっていた道中の事だった。 額の汗を拭い、ドタキャンを埋め合わせるようにふらふらと本屋に入る。 2時間程、店内をうろうろする。今日は、買うつもりのなかっ…