どうでもいいこと

あなたにとってはどうでもいいこと。

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「人見知りだ」

 

 

 

 

 

言ったあの子は、

 

 

 

 

 

私以外の人にはよく喋るし

よく笑う。

 

 

 

 

 

僕たちが出会ったのはいつだっただろうか

僕の知り合いの知り合いは僕の知り合いで、

それを知った時には

「世間は狭い」というよくある言葉が立証されたと感じた瞬間だった。

 

僕の好きだった人の恋人になった君。

性格が悪く、両刀の僕は

好きだった人から君を奪ってやろうと思った。

 

そんな馬鹿な事を考えているうちに

馬鹿な僕は本当に君を好きになってしまった。

本当に僕は馬鹿だと思った。

 

何度か会って話もした(ほとんど一方的に)

頷いたり、小さな返事しかしてくれない君は

僕に「人見知りなのだ」と言った。

 

 

 

 

嘘だ。

 

 

 

 

 

嘘だった

 

大きなステージで喋ったり

初対面の人に気さくに話をしたり

 

 

僕の前で君は君じゃなかった

 

 

 

 

 

 

不安になった

 

君の前で僕は僕をやれているかな

にの

「優しい」って

 

誰に向かって言ってんの?

 

 

 

善意でかけられたその言葉に 作り笑いをしながら

心の中では唾を吐きかけた

 

 

どんな気持ちでいるかを知らないのに

簡単に「優しい」で片付けられて、

 

あるいは簡単に「優しい」で流されて

 

腹がたった

 

 

 

知ってる

 

私が「優しい」って事は

もう何年か前から知ってるよ

 

 

 

だから言わないで。

 

 

 

 

好意を持って発した言葉も

 

受け取り方次第って事を

 

忘れがちな僕たちは

 

平気で人を傷つける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タバコなんて吸った事ないよね?」

 

と言われて、

 

「さあ、どっちでしょう?」

 

と軽く笑った僕の反応に

少し驚いた君の顔は

滑稽で面白かったよ。

乗り換え

僕より優しい人が好き

 

キスだってしたくなっちゃう

 

 

僕は優しすぎるし

優しすぎて僕より優しくない人のこと見下しちゃう

 

 

僕でもこんなに優しいのに

 

なんで?

 

ってなっちゃうから。

 

 

だから僕より優しい人は

 

とっても尊敬するし

 

なんで?

 

ってなっちゃう。

 

 

優しいって罪だし、

 

損だよ

 

 

損だけど

やめられないの

 

タバコやお酒、薬と一緒。

 

 

 

優しい、有罪、死刑!!

抗菌

クソみたいだな、早く死にたい

 

って思ってるけど、

 

死ぬぐらいまっすぐ生きてる人や

 

馬鹿みたいに他人に優しい人のことを見て

 

 

ちょっとは良いところあるじゃん

 

って思って

 

もうちょっと生きるか

 

って思った

 

 

 

 

 

のと同時に、

 

こんな人もいるのに

 

自分はなんて汚くて気持ちが悪いんだ

 

って思って

 

死にたい

 

って思った。

ご挨拶

崩れ床に落ちたファンデが流れ星みたいで

 

自分が女だったことを思い出した

 

 

 

 

いつからか虫を素手で触れなくなってしまった

 

「可愛い」が「気持ち悪い」に変わった

 

僕の思い出には靄がかかって

 

鮮やかさがなくなっていった

 

 

 

洗剤で一瞬

 

腹をこちらに向けて死んだあの虫は

 

何を思ったんだろう

 

 

 

姿勢が悪く俯き気味のまま歩く足は

 

僕の意思とは遠いところで動いてても

 

靴底が削れているのか

 

慎重に歩かないとこけそうなぐらい

 

僕はしっかりと地につけて歩いた

 

 

 

伸びた前髪を揺らして それ越しに見る景色は割と好きだ

 

あと世界が滅亡するか

 

自分が死ぬかぐらいしたら

 

この世の全てを好きになれそう

 

文字通り全てを。

 

 

 

 

ただ今は嫌い

全部死ねばいいのに

カイコ

乾いた空気が喉に突き刺さる

また朝が来たって 絶望して

暗い天井をあおいだ

 

目をつぶれば聞こえる声

知らない間 また夜に逆戻り

 

ばらばらな僕の感情で

昨日の後悔を 今日のゆううつと一緒に飲みこんだ

 

いい子にしてなよ 君は真っ黒な嘘をつく

さよなら とつげた明日が

綺麗な朝日を運んできたよ

 

優しくて残こくな現実が

夢の中でぼくにつげる

 

目をこらせば見える声

知らない間 また朝に逆戻り

 

ちぐはぐな ぼくのカラダが

昨日の焦りと 今朝の不安を一緒に吐き出した

 

いい子になりなよ 君は真っ白な呪いをかける

またね って言葉が つらくなるくらいに

無理やりに 今を生きてる

 

ばらばらな ぼくの感情で

昨日の焦りと 今朝の不安を一緒に飲みこんだ

 

いい子にしてなよ 君は真っ黒な嘘をつく

さよなら とつげた明日を

無理やりに ぼくは生きてる

まつげ

寝る前、

 

無理やり自分の首を絞めてみる

 

 

「窒息」の原理 が 知りたい

 

 

どうやったって息の通り道は塞げなくて

 

代わりに血管が塞がって

 

頭の血が行き場をなくしてるのが分かる

 

それと同時に、

 

新鮮な血が頭に送り込まれなくて

 

首から上   首から下

 

が、それぞれ次第に離れていく感覚がする

 

そう考えたら首絞めによる「窒息」は

 

相当な力がいる

 

 

自分では無理だと確信した

 

 

誰か私の首を絞めて

殺してくれる人を

探しています。