どうでもいいこと

あなたにとってはどうでもいいこと。

黎明

少しずつ考え方が変わってきているが

 

読み返せば 今も昔も

 

そんな変わっていない気もする

 

きみと出会う前も

 

ぼくは 同じことを考えていたんだね

 

じぶんのことばかり考えてしまうじぶんが

 

とても汚くて気持ちがわるい

 

そんなぼくを

 

どうかゆるして

 

はやくいなくなるからさ

頭の中にぐるぐると浮かぶ考えが

 

上手く言葉に変換できず

 

口と喉の境目で

 

息ごと詰まる

 

やっと放った歯切れの悪すぎる言葉は

 

ただの音にしかならず

 

後味悪く、空気を淀ませる

 

そうしていくうちに

 

伝えることを諦めてしまうんだ

 

 

目の前には影なのか穴なのか分からない

 

人型の黒い輪郭があって

 

それは僕を急かすように

 

ただ じっと

 

僕を見つめる

 

 

君は誰?

習慣

1年前の明け方、

本気で死のうとしていた時のこと

 

春先、家まで土砂降りの中歩いて帰った時のこと

 

真夏、夜の10時ごろに川縁で待ち合わせて

アイスを食べながら話をした時のこと

 

秋口、仕事終わりに合流して飲んだ後

終電間際に涙が出てしまった時のこと

 

年の暮れ、変わりない風を装って

寝る前布団の中で息を殺して泣いた時のこと

 

色や景色、匂い、温度、味、音

忘れることはないだろう

 

楽しいこと

苦しいこと

全部全部ごちゃ混ぜにして

ぐるぐるかき混ぜて

濁った絵の具の水みたいだ

 

生ぬるくって気持ちが悪いけれど

時々無性に浸かりたくなってしまう

そこが自分の居場所の様な気がして

 

汚い自分にはお似合いだね

 

そのまま自分も溶けて混ざって消えてしまえばいいんだ

 

そうしてくれると助かる

甲斐無星

期待をしてしまっている

死のうかなって考えている

僕のことを思って死ぬことを肯定してほしい

誰も助けてなんてくれないのに

助けてなんて言えないのに

誰か助けてくれるかな なんて

 

全部が気持ち悪くて

吐き気がする

 

私は

死ぬことを悟られぬよう

死ななくてはいけない

 

と言いつつ、

またネットにわざと落とし物をする

 

そういうところだ

坐る

買ったばかりの10個入りの卵パックを落としてしまった人を間近で見てしまった。

 

後ろから来た人がぶつかり、パックが買い物カゴごと下に落ちる。

ぶつかった人はカゴが落ちたことにすら気づかない様子で電話をしながらどんどん遠くへ歩く。

卵液が滴るパックを持ち上げながら、背中を睨みつけるその目が忘れられない。

 

その出来事のせいか

冬の寒さのせいか

全身の筋肉が縮まり、

息が浅くなる。

 

こんなこと、誰にも言えない

誰にも“苦しい”なんて

言えない。

横目

もうどんな日だったか忘れた

 

 

多分暑くて

 

いや、少し涼しかっただろうか

 

少しだけお酒を飲んでいて

 

少しだけ悲しかった

 

 

 

とてもとても

後悔している

 

あの時

 

ああだったら

こうしていれば

 

 

僕の中に刻まれる

輪郭のぼやけた

記憶

 

忘れないように

記録を残すけど

どんな風に残したものか

結局忘れてしまう

 

 

 

いつだって誰かに会うのは最後だと思ってる。

今日。

日付変わってから退勤して、

寒空の中チャリで帰路に着く


一旦帰ってから荷物を置いてそのままの格好で


飲み過ぎで道端にゲロを吐くおっさんの横を足速に、近所の居酒屋へ


目的は「夜の定食」

 


いつまででもひとり
それでも飯はあったかい